【レビュー】映画「ハート・ロッカー」。：まっちゃんの部屋：SSブログ

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【レビュー】映画「ハート・ロッカー」。　[映画] [編集]

[HURT LOCKER 公式HP]
http://www.hurtlocker.jp/

[予告編動画]
http://youtu.be/J22-8Bu4mHw

映画ファンなら「言わずも知れた」、昨年度のアカデミー賞「6部門受賞」作品。

前々から観たかった作品だったが、DVDをレンタルして、今日やっと観た。

この映画を観て思ったことは、「理屈抜き」で、戦争は今でも世界各地で行われていて、悲惨で虚しいと言う現実。

折しも、隣国である韓国と北朝鮮が「臨戦状況」にある中で観たせいか、非常に現実味を持って観ることが出来た。

僕の故郷は九州の鹿児島で、地政学的に中国や朝鮮半島に近い位置に存在し、中高生の頃、AM放送を聴いていると、毎日、北朝鮮の妨害放送が入ってきて、殆ど聴けない周波数もあった。

大学生時代は福岡に住み、更に朝鮮半島との「距離感」を密接に感じた。

米国が確かな証拠が無いまま起こした、「報復戦争」である「イラク戦争」は、明らかに間違いだったが、現在でもイラクには米軍が残っており、主力部隊は「アフガニスタン」に戦場を移している。

大義名分はあってないようなもので、最も厄介な「宗教戦争の体」になってしまっている。

戦争は決して起きてはならない事だが、しかし、「テロを起こす組織」がある以上、それを看過することは出来ないのも事実。

主人公の「ウィリアム・ジェームズ二等軍曹」の「ハート」は、「弱くて強い」。

しかし、そこが「人間味」を逆に良く引き出している。

もし自分が戦場に行くことになったら．．．

彼の様に戦えるのか、「正常な判断」が出来るのか、「人間性を保つ」ことが出来るのか。

今までの人生の中で、何回も「生死の境を彷徨った経験」があるので、「自分の死」自体は怖くない。

ただ、「周りの人間が死んでいく様」を見てどうなるか．．．

「爆弾処理班」と言う、ニュース等では殆ど扱われない、「特殊で危険に満ちた任務」を遂行している兵士達。

戦場はすべからく「明日の命」、いや「今日の命」すら保証されていない場所。

「平和ボケ」をしている日本人、特に「政治家」と呼ばれている人間や「政府関係者」は、絶対、この映画を観るべきだ。（特に社民党）

お金は出すが、戦場に兵士は出さない。

きっとこんな事は、言えなくなる筈だ。

【追伸】
映画「ステルス」と言う作品は、近未来を想定した、「エンターテイメント性が高い戦争作品」ではあるが、北朝鮮等（悪の枢軸国）が舞台になっており、こちらも必見です。

ちなみに、原題の「ハート（HURT）」の意味は、「怪我をさせる、痛める、損害を与える、害する、傷つける」等の様々な意味があり、邦題が付けにくくて且つ、観客の方で如何様にも解釈できるので、原題のまま「カタカナ表記」にしたと思われる。